mNAVとはなんぞや|メタプラ玉砕倶楽部

メタプラを調べていると「mNAV」という単語が出てきます。私は頭が悪いので、アルファベットの金融用語がでてくると、脳が自動的にブロックするシステムになっていますが、これをスルーするとメタプラの理解が進まないので、あきらめて調べました。

mNAVとは一般的な金融用語ではなく、メタプラが独自に投資家向け資料で使っている略称です。

m=Metaplanet(メタプラネット)
NAV=Net Asset Value(一株当たり純資産、正味資産価値)

つまり mNAVとは、メタプラネットが定義した「自社が保有するビットコインの一株当たりの額」という意味になります。

ちなみに厳密にmNAVを出すのなら、現預金などの資産や社債などの負債も含めるべきでしょうが、ネット上で論じられているmNAVは、ビットコインと総株式数で割ったもののようなので、それに準じます。これはビットコインは時価で計算していますが、バランシートの資産や負債はリアルタイムで把握できないからというのもあるかもしれません。mNAVは、あくまでメタプラの価値を知る簡易的な指標と考えるべきでしょう。

ということでmNAV1なら、メタプラが保有するビットコインの1株当たりの額と株価がイコールということになります。例えばmNAV1.5ならビットコイン保有額に対して、メタプラに50%のプレミアがついている状態です。逆にmNAV1以下なら、ビットコインの時価より安く買えることになります。

ただ、メタプラのような仮想通貨を保有することを主な事業としている企業(以下、トレジャリー企業)は、得てしてmNAV1より高い株価をつけています。アメリカのトレジャリー企業は、市況や企業によって2~3倍(中には4倍以上のケースも)あるようです。

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メタプラのmNAV

では、メタプラのmNAVは何倍なのかという点です。メタプラは8月に海外公募増資を行い、その前にはワラントも行っています。そのため潜在株式もあり、どこまでを株式総数とするかによりmNAVの倍率も変わってきます。

総株式数を一番厳しく見積もった場合、ワラントやストックオプションの行使後の最大株式数は1,434,392,925株となります。この株数を前提にmNAVを見てみましょう。ちなみに1ビットコインをざっくり1700万とします。

  1. BTCの時価総額 25,555 BTC×17,000,000円 = 約434,435億円
  2. 1株当たりNAV(完全希薄化後)434,435億円 ÷ 1,434,392,925株 = 約303円/株
  3. 株価との倍率 現在株価 575円 ÷ mNAV 303円 ≈ 約1.9倍

厳しく見積もるとmNAV1.9となります。ちなみにネット上ではmNAV1に近いとの声が多いのですが、これは人により前提条件が異なることと思います。なので、1.9倍が正しい指標と言うつもりはありません。

一応、限界バリュー投資家とはいえ、出来るだけ安全域をとっておきたいので、買うならばNAV1近くで買いたいというのが心情です。理想的な展開としては、ビットコインが上がり、メタプラが下がる局面で買うことでしょう。

実際に今年に関しては、アメリカのトレジャリー企業はビットコインの上昇に対して株価下がっているようです。ただ、これは単に割高だったものが適正水準に近づいただけなのかもしれません。メタプラも6月に1900円をつけていたことを考えると、適正水準へ寄せているような気もします。

ビットコインの今後も上がり続けるかは分かりませんが、ファンダからみたメタプラを評価する指標としては、mNAVというものは押さえておきたいと思うところです。

なお、そんなよく分からないもの買うぐらいなら、普通に儲かってる割安な株を買えというツッコミは現在受け付けておりません。それではまたのご来店をお待ちしております。

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